鍼灸師をつぶやく

最近では美容鍼の普及やテレビでの放送で知名度が上がってきましたが、鍼灸治療ってどんな時(症状)に受けるのか?鍼は痛そうなど、まだまだ認知には至っていません。また、鍼灸学校を卒業して一人前に治療できるには10年はかかるのでやめていく鍼灸師もたくさんいます。しかし鍼灸はこれから高齢化を迎えるにあたり需要が伸びてきます。そして医療の考え方が病気にならに医療に変わって来ていることから、健康をつくる(未病)医療として幅広い年代とニーズが増えてくると思います。

僕が鍼灸師になって感じたことは、カウンセリングが多い仕事だと感じました。時には治療時間30分お話で終わりそうな方もいらっしゃいます。心も体と一緒で「不安、焦り、憂鬱」などの治癒を邪魔する要因を取り除かないといけませんからね。僕はこれも大事な治療と考えています。もう一つは病気の知識も必要ですが解剖学、生理学、免疫学などの基礎医学が大事なこと。病気を治すのではなく自然治癒力を高め「治る体にする医療」だからでしょうか。それを東洋医学に結び付けて理解できるような形で治療していきます。西洋医学でいうなら総合診療科でしょうか。

今日も膝が痛いご婦人が3回目の治療で歩けるようになり喜んで「これなら早くこればよかった」とおっしゃっていました。鍼灸が治療の選択肢になるだけで救えることができる方もいるのでまずはお気軽にご相談下さい。

当院の後方にあった名医三井先生の診療所が5月で閉院されました。この地で50年されていました。お疲れ様です。