鍼灸院こんな患者さん来られてます。

三叉神経痛

最近原因不明ですが帯状疱疹が増えています。それによって帯状疱疹後三叉神経痛というものがあります。岩国市の某病院で3カ月間入院され点滴により治療されていましたが一向に痛みが治まらずそのまま退院。その後も薬物治療をしましたが症状は変わらず痛みのため日常生活もままならず仕事も辞められました。ひどい炎症のせいか炎症部位の頭髪が抜け落ち、また痛みのためうつ状態にもなり大好きだった趣味のゴルフもできないくらいになりました。藁をもつかむ気持ちで当院を受診され疼痛緩和と消炎を目的に鍼灸治療を開始しました。

はじめは一週間に二回の集中治療を8週続けました。すると痛みが半減し(部位を触る感覚)夜も少し寝れるようになってきました。それからは1年間は週に一回治療し、2年目は月に二回の治療で現在髪少しずつ生えてました。痛みの部位が極小になり痛む頻度・程度が忘れるくらいまで減少(ほぼ消失)。当然趣味のゴルフも再開されております。

現代医学の治療では三叉神経痛に外科的処置やガンマーナイフ治療やブロック注射、抗てんかん薬などがありますが適応不適応において当患者さんは出来ませんでした。

この患者さんは鍼灸だけではなく、かかりつけの先生も試行錯誤に薬を考えてくれたり時間も癒してくれたり、また僕との相性も総合的に良かったのではないでしょうか。

病気とは複合的に絡み合って起こっています。それが現代の病ではないでしょうか。薬を飲めば手術をすれば・・・だけでは難しくなっているしそれだけに治療法もたくさんあってよいと思います。総合的に人を診ることができればもっとよい社会になっていくのではないかと想っています。