舌でわかること

「べろべーして!」と私はよく言っています。  

何をしているかというと『舌診』をしているのです。

舌で何がわかるの??

そんな疑問に思った方は多いはず、今日は舌について書きます。



じつは舌は体の情報の宝庫です。舌を見るだけで、血液の質や循環から水分や体力の過不足、内臓の状態、

はては体格や肉体年齢まで推測することができます。

たとえば「大きさ」でいえば、たいがい舌が大きくて厚い人は、体も大きくて肥えており、薄くて小さい人は、やせ型の

体をしています。

また、舌は粘膜でおおわれ、血管がたくさん集まっている所なので、体の表面から血液の状態を知るには、

どこよりも適しているといえます。舌を診るポイントは「形・大きさ・色・舌苔」です。



≪観察の仕方≫

自分でチェックするときは、自然光のもとで観察します。飲食物(コーヒー、紅茶、カレーなど)色が付着していると

正確な状態がわからなくなるので、歯磨きをしたのちにチェックしてください。

ちなみに歯磨きの際に、舌の苔はこすらないでくださいね!!


≪舌の状態≫

①舌の周囲に歯型がついている



舌がむくんでいる証拠。舌のむくみは、多くは水の入り口である胃腸の虚弱がおもな原因で、ときに水の排出

器官である腎臓の虚弱によることもあります。


②舌に亀裂が入っている



体のうるおい不足。年齢と共に体の水分が減少するため亀裂が入ります。若い人で亀裂が生じているのは

虚弱体質や心身の過労による消耗が起きていることを示します。

③舌が曲がっている

自分ではまっすぐ出しているつもりでも、左右どちらかに曲がってしまうのは、脳梗塞や脳溢血を起こしたことのある

人に見られます。

④舌が震える

これは鍼灸院の患者さんによくみられます。舌を出したときに、細かく震える。こらは体力が落ちている兆候です。

おもに貧血状態にある時に起こる症状です。精神が緊張気味の時にもあらわれます。


≪舌の色≫

①舌が赤みを帯びている



からだに熱がこもり、水分が不足している状態。エネルギー過剰による心の興奮、肺の感染症からくる熱は

舌先端が赤みが特に濃くなります。


②舌が白っぽい



血液が不足している状態です。つまり、貧血傾向にあります。他に疲れやすい、立ちくらみや動悸、息切れがする

などの症状があります。やはり虚弱体質の人にあらわれやすい舌です。専門用語では淡泊舌といいます。


③舌が紫色を帯びている





血液が老廃物で汚れていたり、体内の水分不足、高脂血症などによって、血液の粘度が上がり、血行不良を

起こしている状態です。唇が紫っぽい人も同様です。

この舌をお持ちの方は、肩こり、腰痛、生理痛など慢性のこりや痛みの症状があるはずです。

舌の裏の診てください。舌下静脈です。これが紫色も血液の流れが悪いんですよ!!


つづく