顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は突然発症し完治が困難な症例も多く
お顔だけに精神的苦痛を伴います。日常生活でも食事がこぼれたり
コップで水がうまく飲めない。目が閉じれないので涙が出すぎたり
痛くなったりするなど生活の質が落ちるやっかいな病気です。
専門は耳鼻咽喉科で発症してすぐの受診でステロイドを点滴します。
多くはこれで改善してきますが、改善しないケースや難治性の症例もあります。

都心の大学病院や大きな病院では顔面神経麻痺における鍼灸効果が期待され
導入しています。
今回は非常に多い末梢性の顔面神経麻痺も症例をご報告いたします。

76歳女性
今年3月中旬頃、顔がこわばり動きにくく感じた。翌日息子とラーメンを食べに行ったとき
麺をすすれなくなった事に異常を感じ近くの総合病院を受診。
顔面神経麻痺と診断され一週間ステロイドを点滴するも全く改善なし。医師からは
高度の麻痺で完治するのは1年以上かかると告げられる。
その後は近くの耳鼻咽喉科で治療をするが改善が見られず。(麻痺スコア11点)

3月27日当院受診 (鍼灸治療未経験)              ※ご本人の許可あり

左顔面神経麻痺。目が開かない、口が動かない(口角下垂)状態。

週に二回治療を施行。

6回施術後(5月2日)
・おでこの筋肉が動くようになったので眉毛の高さが同じになる。
・小鼻あたりの筋肉が動くのでほうれい線が左右均等になる。
・口輪筋に力が入るので口角の高さが左右均等になる。
・ラーメンの麺をすすれるようになる。コップで水が普通に飲める。口を膨らませても空気が漏れない。

経過としては治療2回目で家族に変わったといわれる。
3回目で医師に目が動いて涙が少ないねと言われる。
4回目で医師に良好なので受診間隔を空けるように言われる。(麻痺スコア32点)
5回目で麺がすすられ、通常通りの動きが違和感なく可能となる。

非常に良好な経過で改善した症例でご本人も非常に喜んで頂けました。
もっと多くの方にこの素晴らしい鍼灸治療を知ってもらいたいので写真を掲載して下さいとも
言っていただけました。感謝です。

発症後の経過が早ければ早い症例ほど鍼灸治療の効果も高いです。
お近くにお困りの方がいらっしゃいましたら鍼灸も治療の一役が担えることを
お伝えして頂ければ幸いです。

麻痺スコア(柳原法)
合計麻痺スコアーが38点以上で正常、8点未満で完全麻痺とします。