100歳時代

最近何年かぶりに受診してくださる方が増えてきています。

本日も2年ぶりの再会!!ブログを読んでくれていると嬉しいお言葉も頂きました。

ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します!!

さて、年代と共に人の体は変わってきます。それは本人の意識ではわからない

まるで季節の移り変わりのような自然の流れが人体にもあります。

東洋医学では老化がは腎(腎気)が司るといいます。

子供の腎気は父母の先天的な精気をを受け継いだもので、妊娠後は胎児の発育成長を

促進する基礎となります。その腎気は生後から自らの生命活動によって充実し、

人間の生長、発育を調整します。

鍼灸の古典である素問の上古天真論編では、腎気の年齢的消長を次のように述べています。

女子

・7歳で腎気の働きが活性化し、歯が生え変わり、髪も長くなる。

・14歳で、天癸が充満し、任脈と衝脈の流通が増進し、月経が始まる。

・21歳で体格が頂点に達する。

・28歳で筋骨は充実してひきしまり、毛髪は最も長く豊かになる。

・35歳で陽明経脈の機能が衰え、白髪が進行する。

・49歳で任脈が空虚になり、月経が停止する。

男子

・8歳で腎気が充実する。

・16歳で精気が充満して、子をなすことができる。

・24歳になると筋骨は強壮となり、体格は頂点に達する。

・32歳で筋骨は隆盛、肌肉は力にあふれ、体は最盛期となる。

・40歳で腎気が衰え始め、脱毛が始まる。

・48歳になると顔面は憔悴する。

・56歳で筋肉動作の自由が失われ、精気は欠乏し、腎は退化し、体全体の疲弊は極度に達する。

・64歳で天癸も尽きる。

 

これは約2000年前に書かれた医学書です。昨今100歳が8万人に達したと言われる100歳時代は

昔とは違ってきているのかもしれません。しかし人間の本質は変わらないので養生は必要と

思います。元気で豊かに長寿でありたいですね!