うつと鍼灸

昨日リュウチェルの訃報を知りびっくりと言うかショックでした。27歳の若さで相当な圧力を受けていたのでしょうか。芸能人でも昨今自殺される方が多いように感じます。現に日本の死因の1位(30代、40代)2位(10代、50代、60代、70代)なのですから相当な数です。

社会環境や人間関係によるストレスからうつ病を発症されている方は毎年400〜500万人(推定は1000万人以上と言われています)です。精神薬も日本は世界ナンバーワンの服用率だそうです。まさに日本の社会現象になっている状況なんです。

鍼灸院でもネットなどから検索し、精神的な症状を訴えてくる方が非常に増えています。多くの方は自律神経症状や無力感、脱力感、睡眠障害(眠れない、起きれない、寝起きの疲労感)肩こり、頭痛、お腹の不調(下痢や便秘、食欲不振、吐き気)など。当然ほとんどの方は精神科や心療内科を受診され投薬を受けております。しかし体の不調は薬ではなかなか改善しないのが現実で鍼灸院に来られるのです。

東洋医学は「心身一如」であり心と体は繋がっていますから体をしっかり診ていきます。多くの方は背中、頭がガチガチ、お腹の胃のあたりが硬く押すと痛み、おへその下がベコベコに凹み、おへそ周りが冷えています。もっと悪いと消化吸収が悪いので前腕が細くブヨブヨになってきます。

こんな体に健全なる精神は宿りません。少しずつ硬さを改善し、気血の巡りを是正し、まず食欲と睡眠の改善がなされ落ち着いてくるように治療していきます。時間はかかります。

最近では精神科の先生と協力する流れができてきています。

特に若い命を絶やさないように東洋医学が一人でも多くの苦しい方のお役に立てれば幸いです。