過緊張な時代

現代社会を生きる上でほとんどの方が緊張持続状態ではないでしょうか。競争社会は小学生から始まり、受験、就職、社会人、結婚、子育て、親の介護・・・など。遊んで暮らすわけではないにしても頑張りすぎる状況があまりにも多く感じます。長年患者さんを診てきて病気している人は絶対に無理した時期が必ずあるからです。

頑張るのは仕方がないのですが大切なのは「ゆるめる」ことができるか。

自然の力で「治る」ためにはゆるめる・温める・巡らせることが必要なのです。身体や精神は限界があります。使いっぱなし、緊張しすぎではありませんか。

最近、マインドフルネスや瞑想、アロマテラピー、ヨガ、腹式呼吸など緊張を緩めるものが注目されています。鍼灸もその一つで鍼をすると脳内からエンドルフィン(脳内モルヒネ)やセロトニンなどの神経や筋肉の緊張をやわらげる物質が放出します。また、直接緊張が強い場所に鍼をすることで局所的な緊張を緩和してくれる効果が期待されます。

施術後に楽になったり、よく眠れたり、気持ちが落ち着いたりするのはそういった効果があるからです。