今時期の養生 

長かった冬ももうすぐ終わりが見えてきますね。

先週から続く寒暖差や気圧の変化についていけず、自律神経が乱れてイライラがたまる時期です。そのストレスを発散しようとSNSやネットサーフフィン、動画を見て夜更かし…なんてことをして体をいじめていませんか?

 こうしたことで生じる睡眠不足は、脳の疲れに直結しているだけでなく、免疫機能も低下させ、万病のもとである慢性炎症を起こしやすくします。脳には日々老廃物が溜まりますが、睡眠時は老廃物の処理速度が起きているときに比べて1.6倍にもなります。寝る時間が少ないと老廃物がたまり、将来の認知症リスクが上がります。また、記憶に定着する海馬は、寝不足により傷つき萎縮します。さらに、若々しい細胞をつくる指令を出す成長ホルモンは、睡眠時に大量に分泌され、特に入眠後3時間の睡眠の質が成長ホルモンの分泌に関わります。つまり良質な睡眠は、知らない間私たちを環境の変化に強く、若々しくて頭の切れる人へと導いてくれるのです。また良質な睡眠をとることは、「腎」の働きも高めます。

そこで、2月4週目の食薬プログラムは、「腎」の働きを高める食材と脳の疲労をためこまないオメガ3脂肪酸を多く含む青魚をとりいれます。