痛みの回路

一昨年前にNHKで「スペシャル 腰痛・治療革命 見えてきた痛みのメカニズム」をみられた方は多いかと思います。

内容は痛みは脳が認識しているということ。

慢性腰痛に共通する異変、脳の活動が大きく異なる部分が発見されました。それは「背外側前頭前野皮質」(DLPFC)の衰え。

痛みは脊髄神経の電気信号によって脳に伝わり、脳の神経細胞が興奮し痛みの回路ができます。

つまり、痛みは脳で感じるわけですが、これを鎮める役目をするのがDLPFCなのです。また、DLPFCはネガティブな感情を

コントロールするところでもあるので、ストレスやショック、恐怖によって、痛みが強くなり、長引けば長引くほど、DLPFCの体積の

減少、縮小、機能低下が見られます。

ちなみにパーキンソン病も同様にDLPFCの変化が見られ、70~80%は痛みに悩まされます。


鍼灸治療にて

 鍼灸は慢性痛やストレスによる症状を得意とします。また、腰が痛いからと言って腰だけを治療するのではないという考えも

 この理論によれば(痛みは脳が認識)ご理解いただけると思います。

 当院ではストレスにより過剰に分泌するアドレナリンを抑制し、頭の前頭前野に作用するツボへの施術により慢性痛の抑制

 を治療に取り入れております。


慢性痛

 慢性痛は急性痛とは全く違うものと考えてください。感情やストレス、個人の性格、生活習慣が多大に関与しているからです。

 慢性痛は施術者との信頼関係を築き解決していくことになりますので先生や治療との相性も関係してくるのでしょうね。